悪い人の話

悪い人の話:終わり

思い返すと、私はそれほど酷いいじめに遭ったのではないかも知れない。ドラマのように教科書を駄目にされたことはない。黒板一杯に書かれた中傷の言葉を必死に消したこともない。給食は、多少おかずを貧相にされたこと

悪い人の話:その5

小学校高学年になると勉強が難しくなり、誰も彼もがテストで100点を取ることは出来ないようになった。

悪い人の話:その4

私が通っていた小学校では四年生から部活動と、クラブ活動と、委員会活動が始まった。

悪い人の話:その3

2年生から3年生に進級する時、クラス替えがあった。田舎の、一学年が50人ほどの小さな学校で、同級生は全員名前で呼び合う仲だったから、クラスが替わってもいじめはなくならなかった。

悪い人の話:その2

小学2年生の秋か冬、だったと思う。担任の若い女性の先生が産休に入る間、別の先生が臨時の担任になった。教育大学に在学中か卒業したばかりと言う、若い女性だった。

悪い人の話:その1

私がいじめられていたのは、小学校1年生から4年生にかけてだった。まずは、その始まりから書こうと思う。

悪い人の話:目的

私は自尊心が低い、のだと思う。多分。自尊心が低いことは良くないこと、らしい。私には、自尊心、というものがよく判らない。

悪い人の話:経緯

私は子どもの頃いじめに遭っていた。そして大人になってから、ストレスで過呼吸を起こすようになった。しばらくは精神安定剤での対症療法で対応していた。何年経っても過呼吸がなくならないので、根本的に治したいと思い、抗うつ剤治療を開始した。